医療用語健康辞典cancer-glossary

小児鍼とは

小児鍼は、生後間もない乳幼児の段階でおこなわれている治療方法のひとつです。夜泣きや疳の虫などに対して効果があらわれることが実績としてあります。鍼とはいっても、鋭利な鍼を皮膚に通過させるのではなく、優しくさすったりパッティングするようにして、皮膚を通じて神経に心地よさをもたらすものです。

小児たちの体は、あらゆるものに対して素直に受け入れる状態になっています。心地よい刺激は、安心感と共に精神面での安定感を呼び覚まします。母親とのスキンシップが、成長過程でいかに大事なことであるかを示すものでもあります。すなわち、小児鍼を母親自らおこなうことで相乗効果も得られます。皮膚に刺激を与える箇所としては、漢方のツボに通じるものでもあります。
子供を持つとどうしても体のわずかな状態の変化が気になるものです。病気なのかどうか判断しにくい症状は、数え切れない位つきまといます。あわてて薬を飲ませることは、小児の体にとってかえって負担を与えることになります。

小児鍼の特徴は、決して体への刺激が少ないにもかかわらず、精神、神経面を整えやすくしますので、安全な方法といえます。母親としても神経質になりすぎますと、それが子供にも伝わってしまいますので、どのような状況にあっても穏やかに接することを忘れないようにすることです。