医療用語健康辞典cancer-glossary

ドライアイとは

pixta_38226604_SLast Update

ドライアイは、現代人の瞳に悪影響を及ぼす眼病の中でも代表的なものです。特に、OLやSEなど、パソコンを使ったオフィスワークを本業としている人にとっては、モニター画面を見続けることで目が乾きやすくなります。また、室内で仕事をすると、エアコンを使用するので空気が乾燥することも、ドライアイを進行させてしまう原因です。ドライアイが悪化すると、目の表面や細胞が傷つきやすくなったり、最悪眼病に発展したりする恐れもあります。

そんなドライアイの症状を少しでも軽減するためには、あるいは、まだドライアイになっていない人は、日常生活の中でも簡単に予防はできます。

こまめに休憩を取る

まず、ずっとモニター画面を見つめているのであれば、最低でも1時間ごとに15分は目を休める時間を確保しましょう。その際、温めたタオルなどの布を瞼の上にのせると効果的です。

湿度の調整をする

室内の湿度の調整も重要です。目の乾燥を防ぐためには、加湿器や濡れタオルなどを用意して、湿度を調整するとよいでしょう。

部屋の明るさを適正にする

読書や細かい作業をする際に、暗い部屋だと目が乾燥しやすくなります。そのため、適度に部屋の明るさを明るくしましょう。部屋の照明のほかには、部分照明を使って

まばたきの回数を増やす

意識してまばたきをすることで、目の表面のうるおいを保つことができます。仕事や勉強をしている最中は、1点に集中しているため、目を使い過ぎてしまう恐れがあります。それを防ぐためには、適度にまばたきをする必要があります。

PCメガネやうるおいの強いコンタクトレンズを使う

仕事上、長時間モニターを眺める場合は、矯正器具にも工夫が必要です。目に有害とされるブルーライトカットメガネを使用したり、長時間でも乾燥しづらいコンタクトレンズを使用したりするなど対処を取るとよいでしょう。例えば、WAVE(※1)のような、レンズに含まれている水分が少ない低含水のコンタクトレンズを使用するのがおすすめです。

※1 WAVE公式サイト https://wavecontact.jp/

ドライアイは自然治癒しません。それどころか、加齢によって涙液の成分が変わるため、ドライアイ状態になりやすくなります。
若いうちからドライアイだった人は、年齢を重ねると症状が重篤化しやすい傾向があります。そのため、「ドライアイかも?」と思ったら市販の点眼薬などで治療を試みるのではなく、必ず眼科医に相談してください。涙液の成分や量の検査をして、どの程度のドライアイであるか判断します。そのうえで治療を開始することで身体的負担も少なく、効果的な治療を行うことができます。
また、涙液の量が少ない状態では点眼薬に含まれる薬効成分が眼球の表面やソフトコンタクトレンズによって水分を奪われ、成分が濃縮してしまう可能性があります。薬効成分は適切な濃度に薄められているため、濃縮されると角膜などに大きなダメージを与え、結膜炎等眼病のリスクを高めます。
なお、喫煙者や夜更かしをする人は涙の成分が崩れて、ドライアイになるリスクが高まります。女性も涙液中の脂肪が少ないことが多く、ドライアイの症状に悩まされている人が多いです。ドライアイにならないよう、日ごろの生活習慣を見直すことも重要です。