医療用語健康辞典cancer-glossary

腎臓病 食事療法とは

腎臓病では、たんぱく質やアミノ酸を分解することによって生じる尿素や硫酸などを漉しとり、おしっことして体外に排出させる機能が失われてしまいます。
腎不全になるとこの機能が全く機能しなくなり、尿毒症などの症状が起きてしまいます。

腎臓はいわば体内のゴミを捨てるための役割を持つ器官ですが、それができなくなると人工透析などでたんぱく質をろ過するなどの治療が必要になります。
食事療法の特徴として、このたんぱく質を減らすということがポイントになります。たんぱく質を分解してしまうと、尿素ができますが、これを処理できないことが身体に被害を与えるからです。

療法食を摂取していると、病気の進行を遅らせたり、薬の効果を発揮させやすくなります。
献立を立てる前に準備しておきたいのは、計量器具と電卓、さらに食品の標準成分表。
計量スプーンは大さじ・小さじ、計量カップ、はかりは必ず使うようにします。
摂取カロリーや摂取量の計算も必要になるので電卓や成分表があると便利です。
たんぱく質を少なく摂取することで、腎臓で漉し取れない分の体への負担を軽減していくことが出来ます。

また、症状によってはカリウムやナトリウムの摂取も制限していきます。
摂取制限はしっかり継続して行うことが大切です。まさに忍耐力が必要ですが頑張りましょう。